広島  9月25日に広島で行われたピースセミナーin広島に参加してきました。

このピースセミナーは、全国高齢者福祉9条25条の会が2009年より全国各地で平和についての学びを行ってきました。広島、長崎、長野、東京、福島、鹿児島、沖縄と、現地で起こって歴史に触れ、今起こっていることに触れ、学び、それを伝えていくことを役割のひとつとしています。

 毎年ひまわり福祉会も職員を派遣しています。今年は9条25条の会が発足して10年という節目の年でもあり、原点に戻る意味で、第1回の開催場所であった広島でありました。

          

講演                                                                                              

 まずは講演です。元社会科の教師で現在は広島県原水協代表理事として、核兵器廃絶のために何が必要かについて講演していただきました。

 

 

 

 

 

フィールドワーク

 実際に、平和公園内を回り、語り部の方に詳しくお話を聞きました。あいにくの雨でしたが、非常に詳しく話をしていただきました。おそらく大半の方が、平和学習で小学校の修学旅行の時に聞かれたと思いますが、今実際聞くと、本当に勉強になりますよ。

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                          原爆慰霊碑 正面の石棺には、原爆死没者名簿が毎年収められます。「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」と記してあります。

                            

 

 フィールドワーク

 爆心地は、原爆ドームから数百メートル離れた「島病院」の真上だったそうです。今も同じ場所に病院は建っています。

フィールドワーク フィールドワーク

 グループワーク

 2日目はグループワークを行いました。語り部の方々から原爆に関する様々な真実や今も尚、訴訟で戦っている人達、原爆投下から70年以上たった今も後遺症で苦しんでいる人達、被爆した犠牲者なのに、差別を受けてきた人達の話しなどを聞き、それぞれのグループで感じたことや、伝えていくにはどうしたらよいかなどを話し合いました。

 

まとめ

 広島カープのリーグ優勝で盛り上がっていた広島ですが、同じように平和祈念公園も、たくさんの方が来ておられました。とりわけ今年はオバマ米大統領の訪問もあったためかもしれませんが、とにかく外国の方々が多かったように思います。語り部の人も、最近は特にアジアやヨーロッパの人達が多いとおっしゃっていました。外国の学生も多く、本当に勉強熱心だそうです。自国で起きた大きな出来事にも関わらず、広島や長崎では、平和学習も進んでいるようですが、まだまだ日本では進んでいません。平和学習として、小学校の修学旅行の時に行ったことがある程度の方が大半ではないでしょうか・・・。

 今回1泊2日という短い期間でしたが、中身の濃いピースセミナーであったと思います。そこで感じたのは、語り続けることの難しさです。毎年この時期に合わせて発行している戦争体験記も第9集目になるわけですが、年々原稿が少なくなってきていると、編集担当者から報告がありました。それだけ聴き取りも難しくなってきていることだと感じました。”継続は力なり”です。ピースセミナーに参加した職員が、現地で見た・聴いた・触れた出来事を伝えていくしかないと思います。今回のピースセミナー報告会も予定していますので、是非皆さんに伝えていきたいと思います。