黄色い悲鳴
2017年10月27日
それは、さわやかな秋晴れの日の出来事でした。
何やら怪しげな物体に、ひまわり園の職員が飲み込まれるという事件発生。
「た、助けてくれ~」と茶化すキムちゃんですが、
もちろん、誰も助けようとはしません。
マジックショーでも始まるかのように、完全に覆われて完了です。
実はこれ、岩盤浴と同じ効果をもたらす、新しい入浴機器です。
服の繊維を貫通するミクロ粒子が中で飛び交っていて、じんわりと身体を芯からあたため、汗によって体を洗い流すという、「本当かよ?」と思わず疑ってしまう機械でした。
ペットボトルの水があれば入浴できるという、超省エネ設計。東日本大震災の時に、この機器が被災地で活躍したことは、一部の福祉機器マニアの中では有名な話と思います。
この存在を数年前から知ってはいたものの、現物を見る機会がなかったので半信半疑でした。今回、業者様に無理をお願いしてお持ちいただいた機器なのです。
するとそこに、今度はケイちゃんが登場です。
気が付けば、服をきれいに畳んで出番をお待ちでした。ご家庭のしつけが良いですね。
それでは早速入っていただきましょう!
そして15分後、機器から出てきたケイちゃんは
女性群から黄色い悲鳴を一身に浴びていました。
なんだか皆さん、とても嬉しそうでよかったです。
ひまわり園一美肌自慢の男と、ひまわり園一魅せる男の活躍により、この機器の効果については実証されました。
水が豊富で地震大国の日本は、古来より「湯につかる」という文化がありまして、温泉大好きな方も多いかと思います。何と言いますか、日本人のDNAに組み込まれている気がするわけでして。
その一方で、「それがお風呂だ」という価値観に固執するあまり、入浴の度に苦痛が伴う方、体力をひどく消耗される方、そして体を酷使する介護職員が存在するのも一つの事実でしょう。
この形が正解と単純にはいえませんが、入浴のあり方についてもう少し柔軟に考えることができないかと常々考えています。
未来のお風呂は、どんな形がスタンダードになっているのでしょうね。