社会福祉法人みずうみ編

ご無沙汰しております。園長です。

秋というのは何かと気忙しいもので、あっという間に11月ですよ。

今回は、先日お邪魔した社会福祉法人みずうみ様のことをご紹介したいと思います。

 

例によって見学希望者を全職員から募集したところ

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今回はこの2名が名乗り出ました。

両者とも特別養護老人ホームで介護助手として勤めている職員です。

ちなみにここは(福)みずうみ様が公益事業として運営するカフェですね。その名もカフェ太郎。

そしてこの建物の裏には・・・

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ご覧ください。こやつが巷で話題の地域共生型モビリティLe・hope(リホープ)です。

この日は雨だったのでカバーがかかっていますが、基本的には骨組み中心の造りで解放感抜群。最高時速20キロ。おもちゃと車の中間的な乗り物というイメージです。

乗り降りが簡単で、車内にはスマートスピーカーが搭載されていて、リクエストするとご機嫌な曲を流してくれました。

(福)みずうみ様の位置する松江市北西の「高台団地」は高齢化が進んでおり、坂道や細い路地が中心であるため、「家から出て買物をする」「病院に行く」「ATMに行く」という生活する上で欠かせない行為が、高齢者にとっては大きな課題になっていることがうかがえました。

リホープはまだ実証実験の段階ですが、おそらくこの地域に必要な「足」として認知される日は近いと思います。

それにこの骨格であれば、車椅子対応のカート等、派生車種がいろいろ開発できそうですね。

ひまわり園の周辺だったらどうなんだろう?

 

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カフェ太郎に戻り、岩本理事長からお話をうかがいました。

地域の再生と基盤づくりという考えから「村」を復活させた話。

「支援の対象者であるかどうか」ではなく、「今対象であるかどうか」ではなく、困っている人を放っておかないという考え方。

最初から限界を決めつけない、障害者雇用のバラエティに富んだ働き方。

管理ではなく、創造性を尊重する組織づくり。

・・・経営哲学というのでしょうか、語り口はとても柔和なのに尖った発想と確かな理念。目から鱗の金言にうう~むと唸るばかりです。

 

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しかもランチごちになりました。

さらに焼きたての大判焼きまでいただいて・・・まさに神です。こういう事ができる大人になりたいと思った42の秋。

 

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そして場所を移し特別養護老人ホームすまいる苑へ。ここでは武田室長と武田副苑長にご対応いただきました。

・排泄予知ウェアラブルD-FREEの活用

・新しい専門職の考え方であるケアアシスタント・福祉クラークの導入計画

関心のあったこの2点について詳しくお話をうかがいました。

 

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D-FREEについて興味を持たれた方はこちらをご覧ください。

ウェアラブルって身体に身につける眼鏡や腕時計みたいなものを指すのですが、DーFREEは装着者のQOLに大きく影響するものだと思います。これを活用するのは介護の現場だけではなく、排泄課題を抱えるより多くの方たちにとって救いとなるのではないでしょうか。

そして

日本全国・全産業で喘いでいる「人手不足」への一つの解として、介護職員が従来担ってきた業務を細分化し、間接的な業務を担当する新たな専門職の導入を検討しておられます。

ケアアシスタントは徹底的に間接業務を担う専門職。

福祉クラークはケアにかかわる記録業務を一手に引き受ける専門職。

何ともユニークで斬新な発想ですが、大事なのは「介護職の助手」ではなく「スペシャリスト」として位置付けられている点です。間接業務甘く見るなよって話ですね。

単なる思い付きでないことは、提示された資料から読み取ることができました。おそらく想像以上に労力と時間を費やして検討されたと思いますが、「どうぞ参考に」と情報を提供してくださって・・・何とお礼を申し上げてよいやら。

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最後は施設内を見学。もうお腹一杯です・・・

 

岩本理事長、武田室長、武田副苑長、長時間にわたりご対応いただき本当にありがとうございました。

今回は多岐にわたる見学内容でしたので、またの機会にはテーマを絞ってお邪魔させてください。

 

こうして施設見学に歩くと、自分は井の中の蛙だったよなあとつくづく思うのです。

外に出ないと自施設の現在地がわかりません。現在地がわからないと向かうべき方向も定まりません。

次はどこへ行きましょうかね~