SPY×ENCHO
2022年07月23日
園長です。
特別養護老人ホームの工事もいよいよ後半戦に突入です。
県の中間点検査の際、建物内部に潜入して皆様のために隠し撮りをしてきました。
1階の食堂はこんな感じ。
本当はもう少し光庭を大きくしたかったのですが、まあ、無いよりかは・・・。
2階の食堂です。やはり自然光がよく入ります。
風の通りも体感することができました。
ここはお風呂場になる予定です。
各階に特殊浴槽が2基設置されます。ベッド数50床で機器4台というのは、かなり贅沢な仕様ですね。
その理由は、近年入居者の方々の平均要介護度が、4以上で高止まりしていることにあります。
10年前は「個浴」という一般家庭に近い形の入浴設置が主流でしたが、それでは入居者の方も職員もお風呂が「重労働」となってしまい、折角のリラクゼーションの機会が失われていたことが課題でした。
入浴のあり方を再考し、現時点での最適解を導き出したと考えています。
ここは居室になる予定です。
面積的には決して広くはありませんが、今回は全室個室にこだわりました。
平面図をあれこれ試行錯誤しましたが、縦型の敷地なのでどうしてもずらりと並ぶ配置になります。
入居者の方、ちょっと迷ってしまわれるかもしれませんね・・・一工夫しないと。
玄関入ってすぐの事務所。
うーん・・・わかってはいたものの、やはり狭いですね。
構想どおりICT化が進めば大丈夫なはずなのですが、うまくいくかは神のみぞ知るところです。
そして最後は法人本部事務所です。
景色が良いので、ここが一等地かもしれません(笑)。
今回はここまでのご紹介です。
コロナ騒ぎ、相次ぐ値上げ、他の事業計画との兼ね合い、DXへの変革等々、本当に制約だらけの中で難儀しましたが、ようやくここまで形になりました。
とはいえ、建物は立派でも肝心なのはその中身。
私自身が老人ホームで暮らすとしたら、住環境以上に「どんな人がケアをするのか」を重視して選びます。
本当の正念場はここからです。