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めざす子ども像
丈夫で元気な子ども
友達を大切にする子ども
よく遊べる子ども
自分で考え行動できる子ども
困難に負けず正しいことをやりぬく子ども
大切にしていること
あそびで育つ
子どもにとってあそびは生活のすべてであり,子どもの発達を促進し、楽しさを追求する活動です。
本来子どもはあそびを通し、大人やまわりの友だちと楽しさを共有し、人とのつながりを深め、「またあそびたい」という満足感や達成感を味わい意欲も育ってきます。
何より子どもを主人公にし、仲間がいて一緒にあそぶなかで、さまざまな感情が共有できるあそびを求めてやみません。
仲間と一緒にあそぶためには,自分がやりたいことは何かを考え、仲間とのあそびの中で自己主張したり、我慢できるようになるとともに、あそびのルールを知り、より一層仲間とのあそび
喧嘩や仲直りを繰り返しながら子どもたちは、友だちと関わる力や人間関係での距離のとり方を獲得していくのです。
ひまわり保育園では、"土と水と太陽"と"本物"にこだわり、あせって早期教育に走らないで、自然の中で心を躍らせてあそぶことで五感を培ってきています。また子どもの意欲を何よりも大切にし、毎日、全身を使ってあそぶ生活が、人間らしい感覚や子どもたちのバランスのとれた身体の発達を促していくようにと考えています。
そのためにも,子どもの発達に応じた環境と集団を保障し、その中で一人ひとりの子どもが安心して自分を出し切り、生きいきとあそび・生活することができるよう保育に取り組んでいます。そして父母や地域の人々との信頼関係を築きながら、より質の高い保育を実践していくよう努めていきます。
水あそび・どろんこあそび
移動できるようになった子どもたちは、水を求めてやってきます。 流水に手をさしのべると、パーっと手を開き,心地よい感触と不思議さに惹かれ、やがて蛇口に指をつっこんだり、全開にして水はねを喜ぶようになります。 雨上がりの水たまりではしゃぎ回る子どもたちは、生きいきとしています。空缶やバケツに水を入れて運び、山や川をつくり創造豊かに力強くあそびを展開していくのも、自分の思うままに水が変化し、楽しませてくれるからです。
このような毎日の中、夏はプールあそびに明け暮れ、もぐったり、泳いだり魚のように水でたわむれ、心も身体も開放してあそぶ子どもたち。水刺激は、脳にも心地よく、皮膚からの刺激は、自律神経の発達を促すと言われています。
水やサラサラの砂でたっぷりとあそびこむと、次は自由に形ができるものを求め、どろんこや赤土で、みたてつもりの型抜きあそびやおだんごつくりを喜びます。特に、3歳以上になるとピカピカ団子つくりに夢中になり、時間が経つのも忘れて一つひとつの過程を大切につくりあげていきます。 このように変化する素材(水・砂・土)は、既製品のおもちゃでは味わえないあそびを提供してくれるので、浜砂・川砂・畑の土・赤土の粘土などを発達に応じてあそべるように準備しています。
リズムあそび
子どもは、とんだり、走ったりすることが大好きです。
広いホールの檜の床の上で、ピアノの音に合わせて、のびのびと動き回り楽しんでいます。0歳、1歳の子どもたちでも保育者や大きい子がするのをまねて、すぐに身体をゆらしたり、ヨチヨチ歩き出します。年齢を追うごとにスピード感あふれる動きになってきます。
土台のリズムである背骨の運動、ハイハイ運動をしっかりすることでバランスのよい身体つくり、脳にも心地よい刺激を与えていきます。
年長になると、頭からつま先まで神経がゆきとどき、しなやかな動きのあるリズムが出来るようになります。 スキップ・ギャロップ・ポルカ・側転・なわとびなど軽やかなリズムや舞踊のリズムも取り入れ、ピアノの音を聴き、自分の意志で広い空間を自由に動き回ります。
そして、卒園式には、まことに晴れやかに"ちょう"を舞って巣立っていきます。
うた
赤ちゃんの頃から心地よい保育者の歌声にふれ、泣いていた子どもも泣きやみ、保育者をみつめます。
何度うたってもうたいたくなる歌、仲間と共に共感しうたえばうたうほど楽しくなる歌、そんな歌と出会い、のびのびうたう子どもたちは、本当に歌が大好きです。
食べるーたべることは命を育むことー
「食べる事は生きること」と言われるように、「食」には大切な機能があります。子どもたちの健康な身体と心の発達を保障するため、次のような取り組みをしています。
- 食材や調味料は安全なものを使っています。
- 旬の食材を使い、素材の持ち味を生かした、和食献立を基本としています。
- ぬくもりがあり、量感のある陶器の食器を、年令に合わせた大きさのものを選び使っています。
- 離乳食では、食べる意欲を基本として、手づかみ食べを保障し、1人ひとりの発達に合わせた調理形態にしています。
- 各クラスが食事公開日を設け、保育園の食事に理解を深めてもらい、懇談会では「食」について語り合い、交流の場としています。
おいしい食事を仲間と楽しく食べることが一番の心の栄養です。保育者と協力しながら、子どもたちが楽しい食事時間を過ごせるよう、愛情のこもった食事作りを心かけています。
戸外あそびー自然を求めてー
子どもたちは、雨さえ降らなければ一日の殆どを戸外で、心も身体も開放されて過ごします。地域の人たちとの出会いや、働く人たちの姿を見ること、小動物とのふれあいも楽しいひと時です。
近年、園の周辺は交通量が増え、園バスで安全な所へ移動してあそぶことが増えてきました。起伏のあるところで、探索したり、四季の変化を肌で感じとれるようなところを選び、出かけています。
春は柔らかい陽ざしの中で、タンポポの綿毛とばしや白つめ草であそび、おたまじゃくしやカエル取りに夢中。夏は手作りの竿でザリガニつり、バッタやセミ取りに心はずませます。秋はどんぐりや栗ひろい、落ち葉を集めて焼き芋を楽しみ、冬は寒さを忘れ雪あそびに夢中になったり、冬イチゴを捜して歩き回ります。
大きいクラスになると登山にも挑戦。斐川の山々や奥出雲の山々、三瓶山などへと出かけ、仲間とともに励ましあい、頂上に登った時の爽快感や満足感を存分に味わっています。
子どもは本来、よどんだ空気の室内よりは太陽の下、風の中を好むもの。 これは、子どもの自然な要求であり、テレビの前に居座りつづけるのは、歪んだ要求ではないかと思います。
「自然は子どもの教科書」といわれ、自然の中での活動や関わり合いを保障することで、子どもの心と身体は健康に育つと考え、紫外線を考慮に入れながら、戸外でのあそびをゆったりと楽しんでいます。
描くー感動したことを絵に表現―
絵は子どもの心や腕・身体の発達の表現であり、リズムあそびや食事、仲間との毎日の生活の中で培われてきた、子どものありのままの姿が表現されます。
歩行ができる頃には、指・腕・肩に力がつき、クレパスやマジックでなぐり描きが始まり、言葉の発達とともに意味づけもできるようになります。その時共感してもらえる大人がいることで、「もっと描きたい」という気持ちが高まってきます。
そして年長になると、仲間とともに経験してきたことを丸ごと絵に表現します。 卒園期には、明けても暮れても静かに一枚の和紙に向かい、豊かな体験や読み聞かせのお話の絵を丹念に描きこみ、丁寧に絵の具で塗り分けていきます。
絵本
絵本の読み聞かせは、絵本を仲立ちとし、大人と子どもが心と心を通い合わせ、イメージや体験を共有する場です。何よりも優しい大人のぬくもりを感じるひと時です。
絵本との出会いが言葉を豊かにし、心を育てます。また、演劇やコンサートなど生の舞台を観たり聴いたりし、良い文化にふれる機会もたくさんつくっています。
0才児保育―人の土台作りは0才からー
0才時期は、人を信頼する事の基礎ができる大切な一年です。「自分の事を無条件に愛してくれる大人」がそばにいて、快・不快・空腹を満たしてくれることで大人との信頼関係をつくりあげていきます。また、発達が著しく、首がすわる・寝返り・ハイハイ・つかまり立ち等、自分の意志で意欲的に動き回り、やがて歩けるようになるまでの発達過程を大切にしています。
静かな環境の中で、保育者の優しい言葉がけや、歌声につつまれ、ゆったりとした毎日を過ごし、「食べて寝る」という安定した生活リズムをつくっていきます。
- 心地よい水・サラサラの砂など変化する素材であそび、感触を楽しむ事で十分に刺激を受け、五感のはたらきを活発にします。
- 安全で感触の良い(木・布)のおもちゃであそびます。
- 大好きな大人と向き合い、自分で食べようとする意欲を大切に離乳食や食事を手づかみで食べます。
- 四季折々の自然にふれながら外気浴をします。
- つきでた大脳と言われている足の親指の蹴りを大切にし、段差や斜面を利用してあそびます。
年長児保育―花ひらく6才―
年長の一日は、雑巾がけ・掃除が当たり前の生活となり、仲間と力を合わせてする事で年長としての自覚を高めていきます。又、雑巾・なわとびの縄・まりの袋など自分で使うものは自分で作っています。
三瓶山・船通山をはじめ近隣の山々へ登山。夏祭りにむけてちょうちん・天の川づくり・和太鼓にとり組みます。運動会には跳び箱・登り棒・なわとび・鉄棒、冬にはそりやスキー・スケートに挑戦します。いろんな体験や課題を通して自分の頭で考えて行動でき、やればできる意欲・ねばり強くやりぬく集中力・仲間と力を合わせてやりとげていく達成感が自信につながっていきます。 そうすることで、仲間のために考えたり、思いやったりする心も育ち、保護者や職員集団に支えられ、しなやかな心と身体を持ち、花開く6歳を迎えます。